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(組版設定編)

第2回「METAWORKS Desginerでここまでできる Part2」
(組版設定編)

METAWORKS研究所は、METAWORKSを導入いただいているお客様だけでなく、これから導入を検討される方にもご利用いただけます。
METAWORKSの豊富な機能の中で特に知っておくと便利な機能やノウハウをご提供いたします。

第2回目は、AutoFOX領域の特徴的な機能についてご紹介いたします。

・AutoFOX領域
AutoFOX領域には、InDesignのライブラリに登録されたブロックと、その内容をツリー構造によって表示します。このそれぞれの情報を『AutoFOX構造要素』といい、AutoFOX構造要素に対して機能を制限・拡張する働きを付加するアイコン群のことを『AutoFOXコマンド』と呼びます。 AutoFOX領域において、コマンドを設定することで、さらに精度の高い・バリエーションに富んだ自動組版を実現します。

・ブロック要素アイコン(目玉アイコン)
 要素
要素とは、AutoFOX構造を形成する複数の項目です。

要素には、パラメータ,ページシーケンス,ブロック,フレーム,インライン(インラインテキスト、インラインフレーム、インライングラフィック、インラインテーブル)があり、それぞれの要素をツリー構造で表示します。



要素を表示する
ライブラリを読み込んだ直後や、パブリケーションを開いた直後は、このツリー構造は、ブロック要素アイコン(目玉アイコン)のところで折りたたまれた状態になっており、▲ボタンをクリックすることで展開することができます(もう一度クリックすることで折りたたまれた状態に戻ります)。
ブロック要素アイコン(目玉アイコン)をクリックすることで、マッピング線を非表示にする事ができ、視認性を高めることが出来ます。



・ライブラリ再読込
組版設定(データソースとの関連付け)を行った後に、ブロックのフレーム追加や削除があった場合、「ライブラリ再読込」機能を使えば、追加・削除した内容だけがMETAWORKSに反映されます。一から組版設定を行う必要は無く、追加・削除された項目を再設定するだけで、組版設定を完了できます。

・テキスト調整
設定できる要素
フレーム・インラインフレーム
アイコン名:TextAdjust

コマンドの機能
フレームサイズからテキストがあふれた場合、あふれたテキストをフレームに収まるように調整します。 テキスト調整には、「文字の比率(文字の幅を調整)」「フォントサイズ(フォントサイズを変更)」「字送り(文字間隔を変更)」「行送り(行間隔を変更)」「字詰め」の5つの方法があります。
テキストの調整は、『テキストのあふれが収まる』、『各コマンドで設定した限界値に達する』まで、設定した調整量でテキストに対して段階的に適用されます。

コマンドの設定方法
テキスト調整コマンドアイコンを選択すると、プロパティ表示領域にテキスト調整プロパティが表示されます。
「調整方法」のプルダウンメニューから、適用したいテキスト調整を選択します。



 文字の比率
文字の比率を設定すると、文字幅を調整する(長体をかける)ことができます。値は「%」です。

 フォントサイズ
フォントサイズを設定すると、フォントサイズの設定を変更することができます。値は、「Pt」「Q」「ap(アメリカ式ポイント)」です。



 字送り
字送りを設定すると、文字の中央から次の文字の中央までの距離を変更することができます。値は「em」です。

 行送り
行送りを設定すると、行間隔を変更することができます。値は、「Pt」「H(歯)」「ap」です。

 字詰め
字詰めを設定すると、文字間を詰めることができます。値は「%」です。

次に調整量(どのぐらいずつ調整するか)、限界値(どこまで調整するか)を入力します。 どの調整方法を選択しても、同様に設定します。

複数の調整処理を併用する
テキスト調整コマンドはアイコン1つにつき、1つの調整指示しか与えることができませんが、アイコンを連続して設定することで複数の調整処理をかけることができます。

・画像調整
設定できる要素
フレーム・インラインフレーム
アイコン名:ImageAdjust

コマンドの機能
画像をフレームの内側に合わせ、配置を調整するために指示するコマンドです。
このコマンドには、「内容をフレームに合わせる」「フレームを内容に合わせる」「内容をフレームに収める」「内容を中央に揃える」「フレームに均等に流し込む」「クリッピングパスの使用」の6つのタイプがあります。

コマンドの設定方法
画像調整コマンドアイコンを選択すると、プロパティ表示領域にテキスト調整プロパティが表示されます。 「調整方法」のプルダウンメニューから、適用したい調整方法を選択します。



 内容をフレームに合わせる
画像フレーム内に配置した画像をグラフィックフレームの大きさに合わせて拡大・縮小調整します。
この場合、グラフィックフレームの大きさに合わせて拡大・縮小します。
そのため、縦横の拡大、縮小率が変わります。

 フレームを内容に合わせる
画像フレームのサイズを画像に合わせて拡大・縮小調整します。
イメージが大きい場合はフレームを拡大し、イメージが小さい場合は縮小することができます。

 内容をフレームに収める(コンテンツ比率)
画像フレーム内に配置した画像を縦横の比率を保ったまま、グラフィックフレームの大きさに合わせて拡大、縮小調整を設定することができます。

 内容を中央に揃える
画像フレーム内に配置した画像をフレームの中心に配置することができます。

 フレームに均等に流し込む
画像フレーム内に配置した画像を縦横の比率を保ったまま、フレームの大きさに内容を拡大・縮小して配置することができます。

 クリッピングパスを使用
・埋め込みクリッピングパスを使用
画像フレーム内に配置した画像をPhotoshop等で設定したクリッピングパスの範囲のみ表示させることができます。
・テンプレートからクリッピングパスを使用
画像フレーム上に設定したクリッピングパスの範囲のみを表示することができます。

複数の調整処理を併用する
画像調整コマンドはアイコン1つにつき、1つの調整指示しか与えることができませんが、アイコンを連続して設定することで複数の調整処理をかけることができます。

・エクスポートアイコン
設定できる要素
パラメータ
アイコン名:Export

コマンドの機能
エクスポートコマンドとは、組版後のファイルを指定された場所に様々なファイル形式で書き出す指示コマンドです。

保存場所の指定
エクスポートコマンドアイコンを選択すると、プロパティ表示領域に保存プロパティが表示されます。「参照」ボタンをクリックして、保存場所を指定し、ファイルの名前を入力します。
デフォルトは、新規パブリケーションが保存されている場所を指定します。

エクスポート先の指定
エクスポートプロパティで、エクスポートするファイルタイプを「種別」項目よりPDF・EPS・JPEG・InDesign互換・SVG・SVG圧縮・XML、またはXHTML/Dreamweaver形式のファイルを選択します。エクスポートコマンドを複数作成すると、異なる形式のドキュメントを指定することができます。



書き出せる種類
 PDF
「プリセット名称」項目を選択できます。
 EPS
「PostScript」「カラー」「埋め込みフォント」「データ形式」項目を選択できます。
 JPEG
「品質」「JPEGフォーマット」「解像度」を選択できます。
 InDesign互換
「参照」ボタンから、作成されたファイルを格納するフォルダを指定し、組版後のファイル名を入力します。
 SVG・SVG圧縮
「サブセット」「画像」項目を選択できます。
 XML
「エンコーディング」項目を選択できます。
 XHTML/Dreamweaver
「参照」をクリックして、作成されたファイルの名前と格納場所を指定します。

・Script実行
設定できる要素
パラメータ
アイコン名:Script

コマンドの機能
自動組版を実行した後にスクリプトを実行させる機能です。

コマンドの設定方法
スクリプトコマンドを選択すると、プロパティ表示領域にスクリプトプロパティが表示されます。



「スクリプト」プルダウンメニューにリストアップされるスクリプトから、実行したいスクリプトを選択し、「追加」ボタンをクリックすると、スクリプトリストに登録され、スクリプトを実行します。
複数のスクリプトを実行させたいときは、この動作を繰り返します。

・座標位置指定
本来、METAWORKでは、ブロックをレコード順に有効領域が許す範囲で順番に配置していきますが、この機能を利用することで、指定したレコードを特定のページ・特定の座標値に組版を行なうことができます。
データソース側で座標位置の設定をすることによって、ブロックを特定の位置に配置することができます。この場合、データソースからAutoFOXツリー構造の「@X;Y;P」に関連づけるために、配置したいブロックの座標位置情報をデータソースに含める必要があります。 @X;Y;Pの「X」はX座標値、「Y」はY座標値、そして「P」はページ数を意味します。 データソースは「X」「Y」「P」の順で半角の「;」(セミコロン)でつなぎます。 座標値のデフォルト単位はptです。



・流し込み方向
設定できる要素
ページシーケンス

ページシーケンス要素のフレームアイコンプロパティで、自動組版実行時に流し込まれる、流し込み方向を指定する事が出来ます。





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